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腰痛④ 腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症は,脊柱管という背骨の中にある神経が通っているトンネルのような通り道が、さまざまな原因で狭くなり,その中に包まれている馬尾神経や神経根が慢性的に圧迫されることで神経の一部が細くなり、神経症状が生じている状態を言います。

その脊柱管が狭くなる要因としては、脊柱管の後方にある黄色靭帯の加齢に伴う肥厚や,前方から後方へ膨隆した椎間板によるものが多いと言われています。

 

脊柱管狭窄症になると、動作時のお尻や脚の痺れ感や痛み, 脱力感を生じます。もっとも特徴的な症状は「間欠性跛行」と呼ばれ、歩行時にお尻や脚の痛みや痺れが徐々に強くなり, 長い時間歩くことが困難になり、前かがみやしゃがむことで緩和する、というものです。また重度の場合には膀胱直腸障害の症状もある場合があります。

 

概ね40代以上の方に多く見られ、腰に負担のかかる動作を続けたり、加齢による筋肉や靭帯の劣化や関節の変形・変性、また先天的なものも原因として挙げられます。また、過去に椎間板ヘルニア、変形性腰椎症、腰椎分離症、腰椎すべり症と診断されたことのある方も脊柱管狭窄症になりやすいとされています。

 

脊柱管狭窄症にはどこで狭窄しているかによって3つのタイプがあります。

 

・神経根型…脊柱管の後ろの左右両方または左右のどちらかだけで狭窄されると神経根型になります。左右両方の場合は両足や両側での痺れや痛み、左右どちらかの狭窄であればその一方で、痺れや痛みを感じます。

 

・馬尾型…脊柱管の中心で狭窄が起きるとそこを走る神経の束である馬尾が圧迫されます。馬尾型の場合は痛みより痺れが強く現れ、脚の広範囲に痺れを感じる場合が多いです。また、馬尾は膀胱や直腸の動きにも関係するため神経根型には現れないような膀胱直腸障害の症状も出やすいです。

 

・混合型…神経根型と馬尾型の両方で圧迫されている場合は混合型となります。3つのタイプのうちもっとも重症で治りにくいタイプです。症状もまた神経根型と馬尾型の両方のものが出てきます。

 

 

病院で脊柱管狭窄症と診断されると状態によって手術と言われるケースもありますが、それは全てではありません。状態によっては徒手で緩和できるものも充分にありますので、

まずは一度ご相談ください。

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