13.四十肩、五十肩

こんにちは。三鷹北口 みらさぽ整骨院です。
今回から肩の疾患についてお伝えしていきます!まず初めは肩の疾患の中でもよく聞かれる四十肩、五十肩についてです。
四十肩や五十肩とは、概ね40代から50代を中心に発症する肩の疾患を指します。正式名称は「肩関節周囲炎」と言い、肩関節の周りで起こる炎症のことです。これは特に肩関節を動かす筋肉や腱、関節包などが炎症を起こし、痛みや可動域の制限が生じている状態です。肩が上がりにくい、動かすと痛いといったものが代表的です。
また、多くは片側の肩のみに見られ、夜寝ている間も痛みがある(夜間痛)や上着の袖を通しにくいなど日常生活に支障をきたす場合もあります。
症状の進行によっては肩関節の拘縮や凍結肩(フローズンショルダー)と呼ばれる関節の動きが著しく悪い状態になることもあります。
肩の周りの痛みや症状はこの肩関節周囲炎ではない場合もありますが、概ね次の3つ全てが当てはまる場合にはその可能性が高くなります。
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手を前からバンザイした際に顔の高さくらいまでしか挙げられない。
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ズボンの後ろのポケットに手を入れるのが痛い、またはできない。
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夜寝ている時に肩に痛みがある。
このすべてに当てはまる場合には肩関節周囲炎の可能性が高いと言えます。
その原因としては、はっきりとはわかっていないもの多いですが、現在までのところ言われているものですと、加齢に伴う肩の周辺組織(骨・軟骨・靱帯・腱)の変性や変形、それらの組織の損傷や血行不良などにより肩関節とその周囲が硬くなってしまうことがあげられます。また、肩関節や周辺組織の使いすぎや誤った使い方の繰り返しにより、負担の蓄積で炎症が起きることも原因と考えられています。さらには年齢に伴い、手を頭上より高く挙げるという事も減ってくるので、それによる肩関節周囲の筋力低下、関節の硬さも出てきてしまう事も原因の一つとされています。また、糖尿病の方は特に肩関節周囲炎になりやすいとも言われています。最近言われている原因の一つがモヤモヤ血管と呼ばれる本来は必要のない血管が肩の周囲にできてしまい、それが原因で痛みを感じやすくなってしまうというものもあります。
肩関節周囲炎が重症化した場合ですと、その多くは3つの時期を経て回復していきます。
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炎症期 (2-9ヶ月)
夜寝ている間の痛みが出ていることが多い。肩関節の可動域制限が進行し、安静時も痛みがあります。
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拘縮期 (4-12ヶ月)
炎症期ほど痛みは出なくなりますが、特定の動作での痛み、一定のところまでしか肩や腕が動かせない。などの症状があります。
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回復期 (12-42ヶ月)
徐々に痛みが減ってくるとともに、可動域が改善します。
重症化した場合には、1年半から長ければ3年ほどかかるケースもあります。
このように肩関節周囲炎はその進行程度や症状により治療の方法がさまざまです。病院で肩関節周囲炎と診断されたり、上記の3つに当てはまる方は適切な施術や治療を受けることで改善していきます。
早めに対処することで、重症化したものであっても改善までの期間を短くすることが出来たり、可動域制限の回復なども期待できます。
みらさぽ整骨院では、痛みや症状によりあきらめていたことができるようにお手伝いさせていただきます。お悩みの方はまずはご連絡ください。